2011年2月1日


1月27日、霧島連山の新燃岳が噴火しました。大自然の猛威を否応なく見せつけられ、住民生活はもとより様々な経済活動がいたるところで滞っています。また、これからの健康被害も心配されますが、いつまで続くか分からない異常事態に遭遇して、地元は大変なショックを受けています。
噴火後3日間降灰地域を歩きましたが、現場に行って直接話をしなければ分からない事情、予想もできなかった事態がたくさん発生しているようです。そこで今、事務所のスタッフがフル稼働して現場を歩き、様々なお声を集めて回っています。急いでこれを整理し、政府と意見交換をしながら、早め早めの対策が打てるよう全力をあげます。また、活火山特措法など既存のスキームでは対処できない場合どのような方法をとり得るか、など早急な検討を求めています。
何より心配なのは火山泥流・土石流です。そもそも霧島連山は、つい半年前にも1800ミリの豪雨で激甚災害が発生するなど降雨量の多い場所です。堆積した膨大な火山灰は、遠くない将来、必ず降雨とともに泥流・土石流となって流れ下り、相当な被害を発生させるのは間違いありません。しかし、少なくとも人的被害だけは出してはならない。そのためには、地元自治体や住民、政府関係機関の間で高度の警戒体制が必要です。しかも、かなり長期にわたって緊張感を持続しなければならないと思われます。気象庁や国交省、研究機関などが持てる知見を総動員できる現地対策本部設置も必要です。
研究者によれば300年前の享保噴火に似ているとも言います。噴火が長期化する可能性があるわけで、これからも先の見えない状況が続くでしょう。煙幕の不気味な暗さ、吹き上がる噴煙の恐ろしさは、現場に立った者でなければ分かりません。大自然への畏怖の念を忘れず、対策に全力をあげます.。
