2011年5月9日

【国会質問】災害対策特別委員会〜東日本大震災B〜

吉田委員長 次に、古川禎久君。

古川(禎)委員 自由民主党の古川禎久でございます。
 十八日に、委員会派遣のメンバーとして福島県に行ってまいりました。佐藤知事がこうおっしゃいました。岩手県や宮城県は復興に向けて歩みが始まっているように見える、しかし、福島県はいまだなお霧の中だ、こういう悲痛なお言葉でございましたが、大変重苦しく私の心に響きました。

 きょうは、委員派遣に行ってまいりましたので、二点御質問をさせていただきます。
 まず、中山政務官。
 郡山のビッグパレットふくしまという避難所に行ってまいりました。原発由来の避難のあり方につきまして、本委員会で何度か政務官には質問をさせていただいておりますが、きょうは一点に絞ってお聞きしたいと思うんですね。
 避難生活をしておられる皆さんの表情には、深い深い疲労感があったわけです。かたい床の上に救助毛布をあるいは段ボールを敷いて、そして手づくりで、段ボール紙をガムテープで張った間仕切りをつくって、所狭しと家族用のスペースを確保しておられるわけですね。せめて、畳、あるいは腰か胸ぐらいの高さのあるようなパーテーション、これを政府として提供していただきたいと思います。そのお考えはございませんか。

中山大臣政務官 現場に行っていただいて、そして視察をして、見て、皆さんのお気持ちを聞いていただいたということはすごく重いことだと思います。
 私たちも福島にいるときにそのようなお話を大分伺いまして、早くマットレスは下に敷いてくれないかというようなお話をしておりますし、それが実現の運びにも今なっているそうで、パーテーションも早急にやるというような運びになっております。
 私たちは、何より、その本当に困っている方の意見をしっかり聞かないと、またその現状を見ないと、発想がわいてこない。ただ物資だけ届ければいい、あるところには水とカップラーメンばかり来ているとか、いろいろなことがあります。今お話しのような具体的な条項を言っていただくのが一番私たちはありがたいことです。

古川(禎)委員 一日も早く実現方をお願いいたします。
 これは、政府のみならず私ども国会もともにその責任を負っておると思いますが、人間の尊厳というものについては、私たちは大変敏感でなければならないというふうに思っております。政治は人の心と正面から向き合うものだと思いますから、ぜひ、政務官、陣頭指揮をとっていただいて、実現方をよろしくお願い申し上げます。
 続きまして、小泉政務官にお尋ねいたします。
 小名浜港に行ってまいりました。この小名浜港は大変重要な施設でございますが、発災後四十日たつのに復旧に関してまだ手つかずの状態という惨状でありました。これは非常に重要だと思います。その理由は、申し上げるまでもなく、御存じのとおりですね。
 これは、明治の近代化のときでも戦後の復興のときでも、戦略的に優先順位をつけて、重要インフラの復旧整備というものについては特段の対処が必要だと私は思っておりますが、スケジュール等についてお知らせください。

小泉大臣政務官 古川先生御指摘いただきましたように、小名浜港の周辺には複数の火力発電所、そしてまたたくさんの企業が立地しておりまして、大変重要な港湾であると強く認識をしているところであります。
 ただ、この小名浜港が今回の震災によりまして甚大な被害を受けました。現在のところ、三十六の岸壁のうち六つの岸壁は応急的な措置を終わらせており、緊急物資の搬入等ができるところまで回復をさせてきたところであります。しかし、先生が御指摘いただきましたように、火力発電所や、また企業が使うための荷揚げをします岸壁につきましてはまだ回復に至っておりません。
 ただ、火力発電は今度の電力不足でも大変重要でありますので、操業の再開が予定されております七月までには間に合うように、岸壁の復旧を早急に開始したところであります。そしてまた、他の企業に関しましても今ヒアリングを進めておりまして、操業再開に間に合うように岸壁の復旧工事を進めてまいりたいと思っております。

古川(禎)委員 もっと早くできませんでしょうか。バースのみならず、おっしゃったように、荷役機械だとか野積み場だとかあるいは周辺道路、そういう機能を一体的に機能回復をしないことには意味をなさないわけですね。そのためには、先ほど小里委員も意見を開陳されましたが、やはり各担当ののりを越えて、そこは政治決断でもって埋めて、そしてスピード感を持ってやっていただきたい。ぜひよろしくお願い申し上げます。
 次の質問に参ります。
 これは、先日の衆議院の総務委員会で釜石市長が意見を述べておられました。国道四十五号、これが津波で機能を失った、そのときに、三陸自動車道、まだこれは部分供用なんですけれども、ここが代替機能を発揮いたしまして、救難、救助、救援のために大変役に立ったという御報告でございました。これは、今回の震災に限らず、いわゆる命の道、道路整備における命の道という観点がいかに大事かということを強く示唆する事例だったと言えると思います。
 地震学者、研究者に聞きますと、東海、東南海、南海のみならず日向灘、三連動ではなくて四連動だという話もこの前ありましたけれども、そういうことからすると、全国で似たようなケースがいっぱいあると思うんです。
 例えば、日南海岸沿いの国道二百二十号、そしてその横に東九州道という計画があるわけですけれども、従来、BバイCの数値が低いじゃないかとか、あるいはどっちか一つでいいんじゃないかとか、そういう議論もこれまで経緯としてありました。
 しかし、今回の事例にかんがみまして、やはりこれは一体的に整備するべきであるということを確認したいと思うんです。特に東九州道、日南から志布志までの区間は、一一五二〇のものでありながらまだ基本計画なんです。これを整備計画に格上げして一刻も早くということを、国としてきちんとその意思を表明していただきたいと思いますが、政務官。

小泉大臣政務官 今古川委員が御指摘いただきましたように、今回の災害におきまして四十五号が全く使えなくなりました。三陸縦貫自動車道がそのかわりに、住民の避難路、迂回路、また緊急輸送路として、まさに命を守る道路として機能してきたわけであります。
 今回の災害におきまして、ネットワークを複線化して災害に強い道路網を整備するということがいかに大切であるかということが再認識されたわけであります。
 今先生が御指摘された地域も含めまして、今後の高速道路の整備のあり方については、高速道路のあり方検討有識者委員会等においても幅広く検討をしていただき、積極的に推進をしてまいりたいと思います。

古川(禎)委員 ぜひよろしくお願い申し上げます。
 以上です。終わります。

4月21日、衆議院の災害対策特別委員会にて質問しました。
質問風景は衆議院のホームページでご覧になれます。