2010年8月6日

南九州豪雨災害
 

今年の梅雨は、死者13名行方不明者6名、全国に甚大なる被害をもたらしました。犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

「ゲリラ豪雨」と言われるように、近年の雨はこれまでになかった激しい降り方をします。気候変動のもたらす現象の一つだと思いますが、被災した現場を見るにつけ、恐怖を禁じ得ません。山も川も、農地も住宅も、道路や堤防も、国土そのものがもはや豪雨に耐えられない。そんな印象を拭えません。

7月3日未明。南九州は時間雨量120㎜という破格の豪雨に見舞われました。深夜から明け方まで4時間以上にわたって、ひっきりなしに続く落雷と打ち付ける豪雨。口蹄疫災害で傷ついた郷土を、さらに痛めつけるように降った豪雨でした。被災地をあちこちと歩きましたが、災害というものは人々を意気消沈させます。前日まで元気に働き真面目に生活していた人々が、茫然と立ちつくし、青ざめた表情で天を仰ぐ様をたくさん見ました。

鬼気迫る救出現場のお話もたくさんお聞きしました。大自然の前の人為の虚しさとともに、ギリギリの状況における人の強さもまた感じます。被災地を歩いて、災害というものを五感で感じ取る。そしてそれを、災害復旧はもとより防災にいかしていきたい。そう強く感じています。

山が各地で崩落し立木が被害を拡大させる。激流が河川からあふれ谷全体を流れ下る。水田も用水路も広域にわたって土砂で埋まる。 (都城市) 
 

「深層崩壊」の現場。数万立法㍍の土砂が麓を襲う。(鹿児島県南大隅町)

 

県道都城隼人線の崩落現場。自動車4台も落下。後庵消防局長はじめ消防本部の活躍により、6名全員無事救助される。(鹿児島県霧島市)